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松浦弥太郎「あたらしいあたりまえ」PHP

「暮らしの手帳」編集長であり、「COW BOOKS」代表という肩書き。学歴は中卒(高校中退)という著者のことをこの本で初めて知った。この本はエッセイ集だが、面白い視点が目白押しだった。まず、表題がいい。「あたらしいあたりまえ」には興味、再発見、愛情、勇気が必要という前書きにも惹かれた。印象に残った部分を記録しておきたい。

「大切なのは、何を見るかではなく、何が見えているかである」

「約束の目的を守ることではありません。約束とは人を喜ばせることです」

「日常の真ん中、近いところにわくわくを見つける名人になれば、いつの間にか退屈なんて、どこかに消え去っていくでしょう」

「商売っ気というのは、単にお金を儲けることではありません。自分が持っている知識、経験、能力などを世の中で機能させるということ」

「話しすぎれば話しすぎるほど、自分にとってもリスクが大きい」

「向こう岸に背を向けない・・自分と違う価値観で暮らす人を否定しない・・違いがあるから世界は素敵」

「自分の代表作をもちましょう。一途さを手放してはなりません」

「思うことが気ままないたずら書きなら、考えることは真剣なデッサン・・本質を知るために質問を繰り返して考える癖をつけましょう」

「心の中に部屋をイメージして、時々手入れをしましょう」

「時間の目盛りに意識がとらわれると、ただ時間が過ぎれば何かを果たしたような錯覚に陥ってしまう危険があります。心の定規をあたらしくもちましょう」

by oritaraakan | 2017-05-27 21:39 | 読書ログ  

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