長田弘「奇跡」みすず書房

「日々にごくありふれた、むしろささやかな光景のなかに、わたしたちにとっての、取替えようのない人生の本質はひそんでいる。それが、物言わぬものらの声が、私におしえてくれた『奇跡』の定義だ。例えば小さいな微笑みは『奇跡』である。小さな微笑が失われれば、世界はあたたかみを失うからだ。世界というものは、おそらくそのような仕方で、いつのときも一人一人にとって存在してきたし、存在しているし、存在してゆくだろうということを考える」

著者は世界各地で詩を詠んでいる。その詩の行間に潜む人生の本質が奇跡ということばの定義となっている。印象に残った詩の一部を切り取って書き残しておきたい。

幼い子は微笑む
「(中略)何かを覚えるということは、何か得るということだろうか。違う。覚えることは、覚えて得るよりも、もっとずっと多くのものを失うことだ。人は言葉を覚えて幸福を失う。そして覚えたことばと同じだけの悲しみを知る者になる。まだ言葉を知らないので、幼い子は微笑む。もう微笑むことをしない人たちを見て、幼い子は微笑む・・・・」

ときどきハイネのことばを思い出す
「(中略)深い直感をもって、日々を丁寧に生きること。小さな神々がやどっているのだ。人の記憶や習慣やことばの中には・・・」
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# by oritaraakan | 2017-05-27 23:17 | 読書ログ | Comments(0)  

松浦弥太郎「あたらしいあたりまえ」PHP

「暮らしの手帳」編集長であり、「COW BOOKS」代表という肩書き。学歴は中卒(高校中退)という著者のことをこの本で初めて知った。この本はエッセイ集だが、面白い視点が目白押しだった。まず、表題がいい。「あたらしいあたりまえ」には興味、再発見、愛情、勇気が必要という前書きにも惹かれた。印象に残った部分を記録しておきたい。

「大切なのは、何を見るかではなく、何が見えているかである」

「約束の目的を守ることではありません。約束とは人を喜ばせることです」

「日常の真ん中、近いところにわくわくを見つける名人になれば、いつの間にか退屈なんて、どこかに消え去っていくでしょう」

「商売っ気というのは、単にお金を儲けることではありません。自分が持っている知識、経験、能力などを世の中で機能させるということ」

「話しすぎれば話しすぎるほど、自分にとってもリスクが大きい」

「向こう岸に背を向けない・・自分と違う価値観で暮らす人を否定しない・・違いがあるから世界は素敵」

「自分の代表作をもちましょう。一途さを手放してはなりません」

「思うことが気ままないたずら書きなら、考えることは真剣なデッサン・・本質を知るために質問を繰り返して考える癖をつけましょう」

「心の中に部屋をイメージして、時々手入れをしましょう」

「時間の目盛りに意識がとらわれると、ただ時間が過ぎれば何かを果たしたような錯覚に陥ってしまう危険があります。心の定規をあたらしくもちましょう」
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# by oritaraakan | 2017-05-27 21:39 | 読書ログ | Comments(0)  

パトリク・オウジェドニーク「エウロペアナ」白水社

本著は歴史本でありながら、当時の時代に生きた民衆の意識を視点において、物語的に展開されている。ちっと変わった本だ。第1次世界大戦時のドイツ人と周辺国の人々の考えのギャップ、宗教から距離をおくようになった人々の意識など、当時のヨーロッパの空気を生々しく描いている。技術革新と文化の成熟が、人間の成熟にもつながると信じられていたが、実際には大量殺人、拷問などを「芸術愛好家」が率先して執行し、人々の大いなる失望につながっていった。ナチスドイツのユダヤ人虐殺の場合、民族浄化と同時に行われた「人間石鹸の製造」など、到底文明の発展とは言い難い事態が展開されたのだ。あるドイツ人兵士が使っていた石鹸について仲間が「その石鹸は戦前お前が付き合っていたユダヤ人女性の死体から作ったものだ」と言い、その兵士が精神病院に収容されるといったことも実際おこっていたらしい。この話は日本人にとっては他人事ではない。731部隊が満州で同様の行為をしていたからだ。話はセックスにも及ぶ。20世紀のヨーロッパで性交自体の多様性、薬等の使用が進み、この現象と同時進行でフロイトによる精神分析が進んでいく。この否定的側面を社会主義体制の国は恐れ、拒んだ。自由主義陣営において精神病患者は60年代以降急増し、フロイトを祖とする精神分析はその地位を確固たるものとしていく。人類が待ち望んできた情報革命は、当初制度化された権力の衰退と崩壊をもたらし、真の平等をもたらすと信じられてきた。インターネット使用者はハイパーシティズンとなり真の自由を獲得するはずだった。ところが実際には毎週一つの言語が世界から消滅し、3500ヘクタールの森が消失している、地球上の96%の住民が240の言語を話し、残り4%が5821の言語を話し、話者が1人しかいない言語は51だという。これはしらなかったが1996年国際連合がユニヴァーサル・ネットワーク・ランゲージと称するプログラムを発表している。人間が作ろうとした世界は未だ実現していない。未来に何が待っているかわからない。権力者のロジックには騙されない。その様子をじっくり観察してやろうといった意地悪な視線が印象に残った。
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# by oritaraakan | 2017-05-27 21:35 | 読書ログ | Comments(0)  

赤瀬川原平「四角形の歴史」毎日新聞社

本来人間には風景は見えていなかった。だから古代の絵には物しか描かれていない。では、四角形はいつから生じたのか。まずは直線の発見からある。くもの糸の直線、水平線の直線といったものだ。その後人間は家をつくり始めた。その時、外を見るための空間をつくった。その窓の形は直線の組み合わせ、それが四角ということらしい。窓からみた世界は四角というフレームから見た世界。そこで余白というものを意識した。物以外の余白だ。その余白に風景を見出した。
現代社会はほとんど四角形でできている。机、椅子、ノート、名刺、引き出し、紙幣、本、壁・・。
こうやって四角形の歴史を見るのは面白い。四角形が余白を生み出した。余白を無意味ととらえると、意味だらけの世の中に余裕ができる。今自分が見ている世界を再定義してみるのも面白い作業だと思った。
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# by oritaraakan | 2017-05-20 11:37 | 読書ログ | Comments(0)  

成瀬勇輝「旅の報酬」いろは出版

Facebookの創業者ザッカーバーグのメンターはスティーブ・ジョブズだった。彼がジョブズから受けたアドバイスは「インドに行け、それがボクの明快なメッセージだ」というものだった。旅はその人の日常を非日常から眺める絶好の機会となる。逆にTVでのヴィジュアル情報といった擬似的な可視感の氾濫が旅の本質をゆがめている。世界を知っていると思い込む人を量産してしまう。しかし、擬似的な可視からは残念ながら本の一部しか得ることはできないしその一部をもって「わかった」と勘違いする人たちを量産する。実際の旅で得られるのは容易い「答え」でなく「問い」である。しかもその「問い」を自分に投げかけ、「選択する」という機会が増えることだ。それによって自分の中に「選択の基準」ができる。その延長線上に「自分でトレンドを作る」という生き方が待っている。
”The journey is the reward”
ジョブズが愛したのは「旅というプロセス自体」だった。

また、旅にもいろんな旅がある。その中でも本著で薦めていたいたのは「会いたい人に会いにいく旅」である。著者はバルセロナに外尾悦郎氏(サグラダファミリアの主任彫刻家)との出逢いを求め、ロンドンには本田直之氏(ノマドライフの先駆者)との出逢いを求めた。その出逢いが自分の人生を大きく変えたという。俺は仕事でしか海外にいっていないからそういった出逢いはまだ多くない。これからのたのしみ方に加えていこう。

旅は人を心地よく鍛えてくれる。俺も随分鍛えられた。これからも旅という冒険をしていこう。
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# by oritaraakan | 2017-05-13 23:07 | 読書ログ | Comments(0)  

開高健「ベトナム戦記」朝日文庫

1964年から95年にかけて「週刊朝日」に毎週草稿していたルポルタージュをまとめたのが本著。ベトナムでの北爆も始まった時期であるから、全土が最前線という状況である。俺はこのころのベトナムに非常に興味があるが、まさに地獄以外の何者でもない時期の話だ。当時のベトナムには内閣、将軍達、仏教徒、ベトコンの4つの政府?が存在した。このうち仏教徒とベトコンだけが統一力を持ち、この2つの勢力は決して対抗しあわない。実に不思議なパワーバランスの元で内戦が展開されていた。開高はこのなかで政府による公開処刑を目の当たりにし、深刻な虚無のどん底に突き落とされる。また、ベトコンの地下トンネル体験し「史上最強の軍隊」とかたった。その凄さは俺も直接この目でみたから理解できる。
「チョーヨーイ!(嘆くときに発するこん畜生!の声)」という声があふれていたベトナム。その時代はもう昔の話になってしまったが。その情緒は脈々と受け継がれている。俺は恵まれている。そんなベトナム人に日々接する機会が与えられている。日々学んでいこう。
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# by oritaraakan | 2017-05-13 23:04 | 読書ログ | Comments(0)  

中勘助「菩提樹の陰」岩波文庫

夏目漱石が絶賛した「銀の匙」の著者である。中は職業作家というより、中家に関わる人たちの生活を支えることに死力を尽くし、自分の時間を犠牲にして生きた。その足かせのすべてがなくなった57歳にして結婚している。この著作は友人の娘といっても親子の年の差がある妙子に対する愛情から、妙子のために書いた童話である。なんとなくピノキオにも似ているのだが、ナラダという老人彫刻家が寵愛した娘チューランダとその娘を愛したナラダの弟子、ブールナがチューランダの彫刻をつくり、神の罰を受け入れながらもその彫刻に命を吹き込み、最後はその彫刻と共に2人とも死に絶えるというもの。この「愛してはならないものを真実に愛する」という構図は中勘助が子どもの妙子に対する愛情の描写と見事に一致している。実際にはこの妙子が結婚し、子供を生み、35歳で亡くなるのだが、亡くなるまで丁寧な手紙を書き続けている。その純粋さ、一途さの中にエゴイズムを見た著者の苦悩は、作品に見事に昇華されている。きれいな文章だと思った。
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# by oritaraakan | 2017-05-13 22:59 | 読書ログ | Comments(0)  

次男坊のサッカー生活 ~ゴール!!~

強豪校であるS高校との練習試合で次男坊がゴールをきめたらしい。試合後、先輩たちに「派手なポーズ」を求められ、撮った写真。とにかく厳しい練習の日々なのだが、かなり充実しているらしく、それが表情にでている。まあ、どこまでいけるかは不明だが、やる以上はしっかり極めてほしい!がんばれ!
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# by oritaraakan | 2017-05-13 00:07 | 徒然日記 | Comments(0)  

あっという間の5日間 ~ベトナム出張~

いや、それにしても、今回ほど短い間にたくさんの人にあった出張はなかった。しかも、断らなければならない苦しい日程でもあった。応募はかなりあるのに10月生募集の枠が狭くて受け入れ切れないのだ。とにかく11名だけを選抜して帰ってきた。当校に来たがっている学生が行列だったのだ。嬉しい悲鳴でもあるが・・^^! 
この間、またベトナムを楽しめた。ベトナムコーヒー、チェ、マンゴージュース、夜市、そして初体験の鍋!めっちゃ旨かった。しめは大教会近くの洒落たカフェ!おいしいチョコブランデー入りダブルエスプレッソをいただきつつ、ひと仕事させていただいた。なんせこの国の人たちは明るい!空気なんてよんでない。アジアもいろいろ。またいろんな冒険がしたいなあ。c0022458_23565740.jpgc0022458_23573816.jpgc0022458_2358851.jpgc0022458_23582465.jpgc0022458_23584420.jpgc0022458_2359361.jpg
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# by oritaraakan | 2017-05-13 00:02 | ベトナムにて | Comments(0)  

吉本隆明「真贋」講談社文庫

「世の中の当たり前ほどあてにならないものはない」いかにも吉本らしい問題意識だと思う。昨今の常識に敢えて疑問符を投じている。ポジティブシンキングから始まって、明るいこと=良いことという等式、教育=善、こういった当たり前はかなり怪しい・・。みんな物知りクイズに明け暮れているのに、肝心要の「人生とは・・」という曖昧な問いをしようとも考えようともしていない。教育だって「教育者の毒」について何の言及もない。実はこの当たり前すぎることに疑問符を投じるが重要なのだ。明らかに知的に劣化してしまった。職場等においては地位や役職がかなり大きなウエイトをしめ、あたかも人間としても優位にあるかのような意識が根底に根強く存在している。職を離れれば人間として平等という意識があまりに薄いのだ。国家レベルでも思考の劣化が進んでいる。最近でいえば、北朝鮮が危ないし中国も脅威だから日本もしっかり軍備を増強してアメリカと歩調を合わせなくちゃ!というステレオタイプの思考パターンが良い例かもしれない。中国や北朝鮮に対する潜在的な差別意識が根強くあり、その前提下での主張になっている。日本はアジアのリーダーではあるが包容力にかけるリーダーだと中国では思われている。田中角栄がある意味最後のアジアレベルのリーダーであったと思うが、田中以降、度量の大きいアジアのリーダーは消えた。安倍首相に至っては器の小ささや知的レベルで考えると史上最悪といってもいいかもしれない。実に危うい状態だ。なぜ日本が平和憲法を採択したのか?なぜ人は戦争をするのか?戦争=悪だとなぜ断言できないのか?この問題意識はかなり強烈なものだ。しかし、この質問に耳を貸さない人が未だ多いという現実・・。質問をし続けることから始めるしかないのかもしれない。
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# by oritaraakan | 2017-05-05 07:14 | 読書ログ | Comments(0)  

ハノイへ!

今年度の留学生10月生募集は「断るのが大変な」営業活動となる。今、オイラの学校に来たいという人があふれている。中国、バングラデシュ、ミャンマーはもちろん、特にベトナムは大変な勢いだ。でも枠は決まっている。今回のハノイ出張では、しっかり説明しないといけない。誠意を示しておかないと次回一気に引いていくこともあり得る。難しい対応・・さあ、気合入れていこう!課題は山積み!一つ一つ越えていこう。
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# by oritaraakan | 2017-05-04 18:22 | 徒然日記 | Comments(0)  

韓国人俳優へのヘイト発言をめぐって

韓国人俳優、ユ・ミンソンが京都のラーメン店で客から「ファッキンコリア!」とヘイト発言を受けた。彼はグッと堪えたらしいが、本当に恥ずかしい話だ。本件は韓国でも当然の如く報道されているが、日本ではほとんど報道されていない。その代わり相変わらず北朝鮮の暴走ぶりだけが強調されている。おまけに安倍首相は20年に憲法改正ときた。日本のニュースだけを見ている人は益々偏狭なナショナリズムになびきそうな雰囲気だ。とにかく俺は微力であっても日韓の架け橋になっていくつもりだし、日に日に幼稚化している日本の現状に少しでも歯止めを掛けていきたい。
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# by oritaraakan | 2017-05-04 18:13 | 徒然日記 | Comments(0)  

ミャンマーからのお客様

ミャンマーから嬉しいお客様が来た。先月訪問した日本語学校の先生たちだ。こんなに早く反応してくれるなんて思ってもみなかった。でも先方の意欲は高い!「先生の学校に2名じゃなくて4名送りたい!」ときた。よっしゃ!この田舎にはまだない「ミャンマーコミュ二テイ」を作ったる!そしてこの先生達に毎年来てもらう。俺ももちろん行く!こういうのたまらんなあ~^^この仕事やめられんわ^^!
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# by oritaraakan | 2017-04-27 00:33 | 徒然日記 | Comments(0)  

少し離れてみる

何事もそうだが、近すぎると見えなくなるものがある。
この職場しかないと思うと、心の余裕がなくなる。
この方法しかないと思うと、焦りだけつのる。
この人しかないと思うと、不安に陥る。
そう、だから 時には少し離れてみるってのも大事
がんじがらめになる前に、自分をちょっとだけ楽にしてあげよう
不満や怒りから生産的なものはうまれない
自分に毒となってかえってくるだけ・・
パッション
情熱の持ち方が問題だ。
俺は何がしたい?
自分らしい仕事がしたいだけ。だったらここだけが舞台じゃない。
もっと離れてものをみよう。
最近の視野の狭さにさようなら・・。
新しい世界は訪ねていった人にしか訪れない。

「探せ!そうすれば見出すであろう!」
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# by oritaraakan | 2017-04-26 23:50 | アフォリズム | Comments(0)  

次男坊の大学サッカーデビュー!

北信越サッカー選手権王者であり、インカレに出場しているKS大学にサッカー進学した次男坊。最初は 一人暮らしにかなり戸惑っていたが、サッカー部の練習が始まるや、俄然スイッチが入った模様・・・。早朝5時から3時間の練習、そして学校が終わってからの3時間練習とかなりのハードなスケジュールになっている。土日も遠征で、部費や遠征費用等はもうすでに20万円を超えている。案の定すでに新入生の数名が脱落しており、ある意味監督はふるいに掛けている感じだ。規律の厳しいKS大学は茶髪もピアスも一切認めないし、遅刻など言語道断!罰則で丸刈りは日常茶飯事らしい。
今日は遠征で公式戦が行われ、おいらの地元T大学と対戦し6-2でKS大学が圧勝。その試合にはさすがに出ていないが練習試合がその次にあったらしく次男坊が先輩のゼッケンをつけて出場!何人かドリブル突破したらしい。「なかなかやるじゃん!」と先輩から声をかけられたらしく、夜にきた電話では、例の如く自慢話が炸裂していた。
ともかく次男坊の大学サッカー生活がいよいよ始まった。本人はかなり本気でプロを考えている。体格的にみて俺は厳しいと見ているがとにかく支援できるところまで支援してやろうと思う。がんばれ!!
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# by oritaraakan | 2017-04-15 23:17 | 徒然日記 | Comments(0)  

怒涛の日々

まあ、これは津波というか、とにかく連日ベトナムから留学生が続々と来日し、入学式には68名の留学生が参加した。オリエンテーションの進行は通常の20%にも達しなかった。もうこれは運動会といっていい。手間がかかる!人がいない!これは大変なことになった!早くパートを入れないと収拾がつかない状態だ。スタッフの体調も心配!なんとかみんな乗り越えてほしい。俺がしっかりと舵取りをしないと、逆に舵をとられてしまいかねない。全体を見据えて、みんながちゃんと定着できるようにしてあげよう!
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# by oritaraakan | 2017-04-10 00:57 | 徒然日記 | Comments(0)  

よっしゃ!!

ミャンマー出張の成果がこんなに早く出てくるとは!!!
ミャンマーでいろんなことを教えてくださったA日本語学校のP先生から「ぜひ御校を訪問したい」ということで4月末にくることが決まった。しかも10月生に2名送りたい!ときた。ゾクゾクっときたぜ!さあ、ミャンマーの学生を受け入れるぞ!!ベトナムの代案をもっとみつけなきゃ!やる気がもりもり出てきたゼイ!
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# by oritaraakan | 2017-04-02 23:41 | 徒然日記 | Comments(0)  

津森滋「ミャンマーの黎明」彩流社

経済発展を続けているタイなどの東南アジアと21世紀を先導するであろうインドなど南アジアとの結節点にありながら、すっぽりと落ち込んでいた「ミッシングリンク」のミャンマーが、今むっくりと立ち上がろうとしている。インド洋への進出に戦略的利益を見出してきた中国、長い断絶関係を回復させ、投資を開始したアメリカ、その他進出を加速化させている韓国・日本などが「東南アジア最後のフロンティア」に注目している。ミャンマーは19世紀、3回にわたる対英戦争で敗北し植民地化された結果、3つの大きな痛手を負っている。
①王政を根幹とする国家体制の崩壊
②外圧による革命が与えた強烈な屈辱感
③インド帝国に組み入れられた心理的負担
ミャンマーを理解するキーワードとして「ウンタヌ精神」がある。これはカリスマや思想に依存することなく、強烈な愛国、憂国を泥臭く発揮しいく曖昧模糊とした精神、どんな状況でも生き抜く精神のことだ。ゴビ砂漠の一端から南下したビルマ人の「砂漠のメンタリティ」がそのルーツとなっている。その精神を発揮した一つの事件がミャンマーの聖地、シュエダゴン・パヤーの「靴騒動」だ。俺もこの聖地に行ったが、必ず入り口で素足になることが義務付けられているところだ。イギリス人はこの聖地に土足で踏み入り、その習慣を完全に無視し、仏像を略奪した。これに徹底抗戦したビルマ人の力に驚き、当時の英国もこれを改めざるを得なかったという史実がある。この英国という外圧から「仮の解放」を手伝ったのが日本であり、その日本がエリート育成した「30人の同志(ビルマ独立義勇軍)」である。その中には独立の戦士アウンサン、長年ビルマを牽引したネウィンなどミャンマーの国づくりの根幹を成したリーダーが含まれている。もちろん日本がビルマを支援したのは明確な理由がある。資源確保だ。ビルマには石油・鉛・タングステンなど豊富な資源がある。当初この同志達を育てた鈴木機関長は真にビルマの独立に理解を示していた人物であるが、この意思は大本営のものとは違っていた。英国の勢力を避け、日本の支配下となるや、日本は朝鮮にしたような植民地統治を展開することで、ビルマの民衆に大きな失望を与えることになる。ここに立ち上がったのがアウンサン将軍であった。当時のアウンサンの言葉が残っている。
「真のデモクラシーは人々の合意によって国家が存在し、理論的にも実践的にも国家が自身と人々の利益を同一化する場合にのみ存在しうる。・・すべてのデモクラシーが真のデモクラシーではない。あるものはデモクラシーを装った資本家階級の独裁を隠す不完全なデモクラシーである(日本のこと)」
戦後、日本から独立したものの、60年代に政権を握ったネウィンは独特な社会主義を標榜し、国民は貧困を迫られることになる。これに抵抗したのが後に「ビックフォー」と呼ばれる民主化のリーダー達だ。この4人はアウンサン・スーチー、ティン・ウ、アウンジー、ウー・ヌーである。
(ネウィンは国内的には大変なバッシングを受けていたが、対外的には・・特に対日的には極めて良好な関係を構築し、日本からの資金協力は357億円に達していたそうだ)当時、アウンサンスーチーはまだ表舞台に出てきていなかったが彼女の側近となるティン・ウは投獄されている。
ネウィン以後はいわゆる軍政が続く。「民政移管」を標榜しながらも、大きな民主化のうねりに大しては鉄槌を加えた。その中心に最高学府ヤンゴン大学の存在がある。1988年アウンサン・スーチーが英国から帰国し、「ビックフォー」が立ち上がり、民主勢力である国民民主同盟(NLD)を結成するわけであるが、これが国民の絶大なる信頼を勝ち取り、選挙でも大勝する。しかし当時のソウ・マウン政権はこれを完全に無視し、世界中からバッシングを受けることなる。特に米国は北朝鮮と同レベルの人権侵害国家としてこの国を避け、米国の意向に従う日本も資金提供停止等同様の態度をとった。その間、ミャンマーを支えたのが中国だった。中国は長期的な戦略で動き、ビルマ経済の中枢を握った。しかし、これもまた歪な外交関係である。この状態を緩和したのが「寛容なASEAN」だった。ASEANは寛容な精神でミャンマーを取り込み、「民政移管」を助けた。その努力の末に「民政移管」が完成。アウンサン・スーチーの軟禁も解かれ、NLDが政権を担うことになった。これにより、アメリカとの関係も改善し、一気にミャンマーの道は開放されることになった。実際に現地の人と話してわかったことは、「軍政が一概に悪いとはいえない」ということだった。「発展途上国には軍政も必要だ」という考えを明確にもっている。ミャンマーはこの民政移管を対話によって切り開いてきた。その根底には仏教的な慈悲の精神が根強くある。今、ロヒンギャの問題がアメリカの視点からのみ報道されているが、そう単純な問題でもなさそうだ。吾々が接しているメデイアの報道が決して現地の人の視点と同じではないことを意識しておきべきだ。大切なことをいろいろと学んだ。
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# by oritaraakan | 2017-03-31 06:41 | 読書ログ | Comments(0)  

ビルマ料理

はっきりいって何のイメージもなかったが、現地の人と一緒に体験してみた。ベトナムより濃い目だが、味がしっかりしていて美味しい^^食後に出てきたナッツと茶葉の組み合わせが面白かった。最後はホテル傍の人気店へ!いやあ久しぶりにかなりガッツリ食べてしまった。もう明日の昼まで食わないぞ!
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# by oritaraakan | 2017-03-15 23:25 | ASEAN日記 | Comments(0)  

シュエダゴォン・パヤー

ミョンマーに来ている。ホテルからでっかくみえる寺院が、ミャンマー最大の聖地「シュエダゴォン・パヤー」。言葉の意味はまさに「聖地」。まあ、建物だけでっかいんやろ?くらいに思っていたら、とんでもないことになっていた!!!!まず、山の上にあるのだが、外国人入り口があり、そこで裸足にさせられる(現地の人は当然のように裸足になっていた)。いやはや大変だな~と思いきや、なんとド長いエスカレーターが頂上まで続いているではないか!そして到着して「わっ!!」
なんじゃこりゃ?なんつー広さ!!そして建造物と仏像の多さと華やかさ!しかも地面はすべて大理石で敷き詰められている・・・。はっきりいって言葉を失った。「これって地上のもの?」とおもえるよるような圧倒的な風景だった。しかもきわめて大らかな雰囲気。仏像の横でいるひと、いちゃついてるカップル、真剣に祈っている人・・でもそれがなぜがうまく融合している。地上の楽園?のような雰囲気なのだ。いやはや参った!久々の心地良い興奮を覚えた。
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# by oritaraakan | 2017-03-15 23:14 | ASEAN日記 | Comments(0)